.....の無い

しばらくぶりに会った、老人特有の懐かしがって
喜ぶ感じもない
みぃという女の子がそのあたりの大人の服を巻き付けたりして
転ぶと、慌てて、服を引っ剥がし

「この服をしわだらけにするとどやされるぞ!」

そう言って怒った
今の生活が手いっぱいで昔なんかどうでもいいのだろう
それでも14,5年は一緒に暮らした仲だ
ミキが孫というよりは知っている他人に久しぶりに会ったという
そんな目で見直すと

「はぁ~いい生活してるんだな!
どうせいい男でも捕まえたんだろうが
少しはお金でも置いてけよ
弁当だけか?」

そんな言い方をして爺さんが全く変わっていないことを感じた

「男なんていない!」

そう言うと

「どうせ体売って稼いでいるんだろう?
女はいいよなぁ!
みぃ!お前も稼ぐようになれよ!」