その先

田舎の同級生たちは

ほとんどが葬儀に参列していた

それでも、都会に出て行った子たちが

帰ってこれなかったから

人数は少なく、あの派手な風香にしては

地味な寂しいお葬式だった

ほとんどが父親のガソリンスタンドの

関係のようだった


田舎に残っている友人では

私が高校時代一番、仲良かったと

思われていたから

誰もが何故、亡くなったのか

私に聞きに来た


それは私の方が聞きたいくらいだった

それでも、母親が私を見つけると

泣きはらした目で礼をした


定期テストの時には風香の家で

夜遅くまで、私が勉強を教えたからだ