刷り込み

細い道を駆けていけば

あの子供の頃に戻れる

こんなことばかりをして

お金を稼いできたけれど

今からならば、あの日に戻れる

あと、一人騙したら

あの日に帰ろう


ずっと、そう思い続けて

私は生きてきた

でも、もう帰れない


私は結局小汚くて

ずるくて、人が幸せだと言う

本物の人生は知らないままで

死んでいくのかもしれない


そう、思いながら目の前の青年を見る