発達障害の母
小学三年の私の夢は広がった
もちろん、浮気ってことが、ホテルに入るってことが
どんなことかはわからなかったが、
私にとってこの出来事はものすごく楽しい知らせだった
母が出ていけば、今の家は本当に楽しい家になるだろう
家事は私がやる
小学校三年ではあったが、その年の頃でも
母よりももっとうまくできる自信があった
料理はもちろんのこと、一番、嫌だったのは
母の掃除や片付けの仕方だ
とにかく見えるところだけ美しいのだ
引き出しを開けて見ればぐちゃぐちゃだし
人が見ないところは掃除する必要がないと思っている
それは、小学校三年の私だって、掃除になってないことはわかった