星のような

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みぃだって、別に普通のこととして話しているのだ
そういう家なのだ
それが悪いと言う意味でのそう言う家と言うのじゃない
なんだか、恋愛とか性に関して世間とは違うところで生きているのだ
速見があの憎しみぬいた母に似ているからと言って
それがどうだと言っているんじゃない
康太は離婚したころから、自分に正直に生きていきたいと思い始め
もちろん、法律の範囲内で性を楽しむことは悪いことじゃないと思っている

みぃはそんなこと、あたりまえじゃないと言うような顔をしているが
さすがに結婚した速水のタケオとの生活は
少し不安を感じる

タケオが体を売るのは生活のためならば仕方がない
しかし、それは速水の莫大な財産で何とかなるだろうし
自分のプライドのためにやる仕事でもないだろう

「ねぇ、お兄さん!」

みぃに兄さんだなんて言われるのは何年ぶりだろう

「速水の子供のことなんだけどね」

「ああ、もうすぐ生まれるんだろう
楽しみだな」