発達障害の母

ネコが理を尽くして話しても

私に対する疑いは拭えないようで

村では噂は噂ではないのだ

噂が立つ以上はそこに真実があると

誰もが思っているのだ

私と友君の仲なんて疑われても

全くどうでもいい


「ねぇ、それよりも今、これからの

お金でしょう?」


「そうだよ!

一体どうするんんだ?」


私もネコも疑いなんかに取り合っていられない

全てのお金から土地の権利書まで

持って逃げたのならば

目の前の支払いをなんとかしなければならない

田舎のことだから

一歩家を出れば、食べられる野菜は

わんさとある


「だから、あ〜ちゃんがうちの人から

巻き上げたお金があるでしょう?」


全く参った!