魔女
それか数日、瑞樹ちゃんから連絡はなかった
専業主婦の私と違い、店を開けなければいけないのだから
大変だ。
それをこれまで、くうちゃんに会いたいという希望だけで
頑張って来たのだ
少し、探す時間をゆっくりにしよう
私はそう思って連絡はしなかった
それに、あの時の暗い感じ!
やはり、少し時間をおこうと思っていた矢先
くうちゃんと子供は一度、田舎に帰ったことを
思い出したと、連絡があった
くうちゃんの大叔父さんはそんなことは言っていなかった気がしたが
私は気になって、あの時の大叔父さんに電話してみた
電話に出たのは息子さんで、あれから、ボケて
施設に入れたと言われた
その息子さんにくうちゃんのことを聞くと
「ああ、くうちゃんと子供なら
ここには帰って来れなくて
一度、帰ってきたいって連絡があったらしいんだけど
親父は激しく怒って帰ってくるな!って言ったらしいんだ」
「じゃ、くうちゃんのことはどうなったか
まったくわかりませんか?」
電話の向こうでしばらく考えているようだ