暇な奴ら

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話を聞いていると、自分で自分の首を絞めている
そんな狭い範囲の自慢話
ハーバード出身の夫婦が来たら
すぐに順番は変わるじゃない

「私は中卒よ!
それでもいいじゃない!
そこが自慢になるのはわかるけれど
新開さん、その、誰それさんの夫の学歴とか
私にとっては全然、どうでもいいことなんだけど
どうしてそう言うことを気にするの?」

速水は話をしている間に
彼女がかわいそうになって来て、
学歴とかにこだわって話す彼女に怒りさえ覚えてきたのだ
速水は彼女の本当のプロフィールをよく知っているのだ
整形をして全く違う世界で生きているから
自分はすべて変わってしまったし
世の中のランクをかなり上がった
友人にそんなすごい人がいるのは自慢でしょ!
そう言っている気がした

もちろん、自分の過去を吹聴して回る必要はない
子供もいるし、どんな風に知り合ったかは知らないが
夫もいるのだ
でも、そこをあえて広げて自分を傷つける必要があるだろうか

新開は速水の中卒に驚いて、喋るのをやめてしまった