おばさんであること

家に電話は絶対に無理だ

満里奈たちの若いころには携帯電話なんかなかった

祖父母が陣取っている部屋に家電は一つ

一回目のベルで老人は絶対出るのだ

 

バス停で待っていて!それもその言葉通り待ってくれていたのは

4回目くらいだった

俊介にしてみれば満里奈の熱い視線は感じても

今まで自分が付き合っていたような女のことはちがって

めんどくせ~と思っていたのだろう

今、満里奈が振り返って思うことなのだが・・・・

 

満里奈がバス停に立っていると

小さな赤いビートルでやって来た

すぐに乗せてラブホにでも行くことを期待していたのに

車から降りてちょっと、話すとすぐに行ってしまった

次の日にそんなこそんなことがあったのを店の仲間に聞くと

誰もが何と無謀なと言う顔をして教えてくれた