発達障害の母
そこからは二人が決めることだ
田舎に住んでいた昔の私は無知で子供だったから
何も見えなかった
あの頃の私ならば、今度のことなんか何も見えなかった
母もそうだ、
母は直感で妊娠しているのではないか
そう考えたし、昔、近所で会った兄妹相関のことは思いついても
そこは知らんふりをするのだ
それが現実であったとしても
どうにもならないことだ
私も道徳家でもなければ、おっせかいなおばちゃんになるのも嫌だ
そして、いいことをしたと思っても
実際遠い将来、それがもっと、ひどいことになるのか
そこから奇跡のように素晴らしい人間が現れるかもしれないのだ
そんなことを東京の友人に話したら
たぶん、それはロクなことにならないってほうが
正しいと思うよ!なんて言われたが
まともな、いや、世の中の良識的な
家庭に育った彼女にはわからなかっただろう
理不尽な生まれの人間にも世の中を登っていける
チャンスがあると言いたいし
そう言う理不尽な生まれのほうが危ない道への誘いも多いが
もしかしたら、それを反対のエネルギーとして
登っていく者もいると思いたい私は良識も何もあったものじゃない母から生まれたから
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