発達障害の母

「それがこの村のいいところでさ

うちのじいちゃんが景気が良かったころ

私費を投じて公民館を作ったとか

昔はお金は村長の家に借りに行って

いっさい返せって言わなかったとか

昔の恩を忘れないでいてくれてさ

だから、本当なら医者の星田んちが一番良かったけど

あんあなっちゃったしな

まぁ、あ~ちゃんやケロ的にはこの村なんかいいところは

一個もないって思うだろうけど

俺はこの村に助けられてるんだよ」

 

友くんがいきなり

 

「それぞれいろいろあるさ

俺も今、困っててさ」

 

そんな風に始めた