発達障害の母

友君がよく通っていたというスナック?キャバクラ?私にはよくわからないがその店はすぐにわかった「k村からよく来ていた男の人で..」そこまで言っただけで「ああ、夏美ちゃんのこれね!」そう言って指を建てた「夏美ちゃん?今日、夏美ちゃん来ますか?」そ…

発達障害の母

私は苦笑いしながら「大丈夫!私は何にもしていないから」そう言って家を出た間違っていたとしても、私自身を見ていないとしても娘のために百万出そうと言う、その悲しい優しさは私に伝わったネコが暇なら一緒にと思ったがどこで村の人間が見ていて余計なこ…

発達障害の母

昔から思ってはいたが母には私がどんな人間か全く目に入ってないし私のことを考える時も自分の中で咀嚼して考えるのではなく祖母が言ったとか村でこう言われているとか父親が言う私への褒め言葉そんなものを頼りにしているのだ自分の目で私を見ることはでき…

発達障害の母

私は頭にきたしかし友君のの妻が夫に裏切られて村の噂を信じるのも無理ないと思うので私が友君を探すことにしたなんとか話をまとめて私は一度家に帰るとすぐに町のスナックに行ってみようと用意をしていると母が百万円持って私の前にきた「あんた、友さんと…

発達障害の母

ネコが理を尽くして話しても私に対する疑いは拭えないようで村では噂は噂ではないのだ噂が立つ以上はそこに真実があると誰もが思っているのだ私と友君の仲なんて疑われても全くどうでもいい「ねぇ、それよりも今、これからのお金でしょう?」「そうだよ!一…

発達障害の母

そして、ゲスな人間たちほどちょっと、2人で話しただけで何かあるのではないかと邪推するそんな風に広まった噂には太刀打ちできない「ああ、ちょっと、待っててネコに聞いたら早いからあの喫茶店で待ってて」母は心配そうに「え?あんた、友さんとなんか、あ…

発達障害の母

そんな話をしていると友君の奥さんが真っ青な顔をしてやってきた「うちの人ここにいるんじゃないの?」もう必死の形相だ「え?いないよ、なぜ?」すると「だって、いつも、あの喫茶店で2人で会ってたでしょ!うちの人からお金巻き上げたのもあんたでしょ?三…

発達障害の母

「まぁ、その女の人と別れたくないし奥さんともうまくやりたいって言うのはわかったけどお金の方をなんとかしないと2人ともにいい顔するのは無理じゃない?」と、私のは理屈通りのことを言ってみたがケロとネコはニヤニヤ笑うだけだし2人とも貸せるお金なん…

発達障害の母

田舎とは不思議なところだ不倫、浮気、私生児、万引き借金、朝の味噌汁の具が気に入らないなんて理由の夫婦喧嘩、子供のテストの点どんなことも悪いことはすぐに意地の悪い噂になるなのに、そこには面白がるだけで憎しみはなく、人間はどうしようもない生き…

発達障害の母

私は笑いながらああ、そういう村だったそう、思い返した今でこそ芸能レポーターや週刊誌が不倫だというだけで大騒ぎするから都会では、表面上はあり得ないことのように話したりはするが実際はどこにでも転がっている話で田舎ならばそういうことは笑って許す…

発達障害の母

「え?それ、だめなの?」私は呆れすぎて笑ってしまった「だって、私がもしお金を貸すとしてもその女の人と家と両方でやっていって返す当てはあるの?」「いや、それはわからなけどもっと、頑張るから」「そんなぁ、だったらお金あっても貸すのは嫌だよ〜」…

発達障害の母

ネコはこの村を愛している 出来たら、公立に進んでほしいと思っているのかもしれない それに、この村で一生を過ごすのならば 大学はまだしも中学はやっぱり公立が正解だろう 村に残った仲間は、高校からはそれぞれの道に進むが中学のころまでの共通の思い出…

発達障害の母

「それは難儀だな~ 俺は何とかしてやりたいけど 息子にはたかれないからお金はないんだ」 ケロがすぐさまそう言うと ネコも 「俺んちもないの知ってるだろう?」 「え?お前んち、娘を私立に入れるって評判だぞ 寮に入れるのか、奥さんが付いて行って 近く…

発達障害の母

友くんは頭をかきながら 「いい女なんだ」 ネコはおもしろそうに 「それで、何を困ってるんだ? まぁ、女と遊ぶくらい、俺ら何とも思わないけど」 そう言って私を見た 「あ、私もそう、思うよ 女の人と遊ぶくらい別にいいと思うよ そう言えば、中学の時、友…

発達障害の母

私はため息が出そうになって、あわててごまかした 私が今、生きて生活している世界 夫がいて子供たちがいる世界、友人のママ友達 スキャンダルはほとんどない 夫は仕事に打ち込み、家庭を顧みないとしても 家族を愛してくれているのは日々感じ 夫の仕事で今…

発達障害の母

友くんは実はお金に困っているという すると、ネコが 「やっぱりな!友がここんところ夕方から 車で出かけて、夜中まで帰って来ないって もっぱらの噂だぞ それも、町のキャバクラの女に入れあげているって」 この村は狭い 夜中に車が動いているだけで どこ…

発達障害の母

「それがこの村のいいところでさ うちのじいちゃんが景気が良かったころ 私費を投じて公民館を作ったとか 昔はお金は村長の家に借りに行って いっさい返せって言わなかったとか 昔の恩を忘れないでいてくれてさ だから、本当なら医者の星田んちが一番良かっ…

発達障害の母

それを聞いて、私はそんな風にずっと見られていたのかと 不思議な気持ちになった 「そうだよ!あ~ちゃんはみんなに対して冷たかったよ 本当は誰もがあ~ちゃんとは友達になりたかったんだ でも、なんかブロックしてただろう? もちろん母親のことがあるから…

発達障害の母

「え?あんな昔のこと、私ですら忘れていたのに」 「いや、ごめんって気持ちもあるんだけれど 俺が息子を育てるときに いつも思い出したのがあ~ちゃんの態度だったんだ 親とか教師とか、誰もがみんなと一緒とか 同じように喜同じようなことをやれって感じだ…

発達障害の母

え?三人とも驚いた 中でも私はあまりに接点がなかった 小学校、中学校時代を思い驚いた 「いや、あの頃、俺は反抗心の塊のような子供で 誰に対しても腹を立てていたんだ 親はもちろんだし そういう境遇だと知りながら親の言うことを聞けという教師 幸せそう…

発達障害の母

確かにそうとしか言えない 頑張れば無理した分のひずみが帰ってくる そんなふうにしか言えないのだが じゃあ、16の私に無理はするな このままこの村にいればお金に困ることはないし 周りの畑を耕し、米を作って平和に人生を送れるよ そう言ったとしても、…

発達障害の母

「すげえなぁ、俺なんか 子供は放っておいても育つって思ってって 全部嫁さん任せだから まぁ、ロクなもんには育ってないけどなぁ」 友くんがそう言いながら頭をかいた するとネコも 「俺も嫁さん任せ! なんだかさ変な話だけど 子供の時不幸なほうが いい親…

発達障害の母

「私も子供ができたら自分の親とは 全く反対のことをしようと思った 子供のことだけを考えて、毎日を過ごしたよ」 「そう、そう、俺なんか朝は五時に一緒に起きて 二人で河川敷を走って、柔軟やったり 小さいうちはキャッチボールしたり でもそれがちっとも…

発達障害の母

中学を出た後、ケロは私と同じで 少しでも家から逃れたいと大阪に就職したそうだ それからは、まぁ大変だったことはしゃべらずとも 想像はできる それでも、何とか自分で水道屋を始めて 結婚もできて息子はケロそっくりの運動神経の良さ 小学校の頃から野球…

発達障害の母

「そういうことだったのね 私、あの頃、ケロの家の母親が後妻だって知らなかった そうだよね、抜群の運動神経だったのに どうして、代表にならないのかも不思議だったわ」 「ハハハ、あ~ちゃんは俺のことなんか完全無視で 勉強してるか本読んでるかだっただ…

発達障害の母

「あの頃、おれ、ちっとも楽しくなかったんだ 俺んちって継母だっただろう? オヤジといちゃいちゃするか人の悪口ばっかり 俺、小学校の頃は世の中すべてに反抗してたからな あの頃、知ってはいたんだ 俺は継母で苦労してたけどお前だって苦労してたこと そ…

発達障害の母

店に行ってみると友くんとネコもいた すると、その横にいたキンキラのおっさんが 「わ~、おばさんになったなぁ~! 小学校の頃、俺が一番、嫌いだった女!」 すぐにケロとわかった その、昔と全く変わらない毒舌に ちょっと、ひるんだ 「ほら、全く変わって…

発達障害の母

それは優等生を気取っている私の胸をえぐる言葉だった 思ったことは必ず口にする そして、その思ったことっていうのが たいがい誰もが考えているけれど口にできないことだ もちろん、ケロは私にだけそんなことを言うのではない 誰にでも、そういう風にものを…

発達障害の母

そう言えば小学校の頃は皆に嫌われて 頭も悪くて、いつもたった一人で小汚い格好で 教室の隅にいた 休み時間にはみんなでドッジボールをやっているのを 横目で見ながら、鉄棒の棒の上を軽業師のように歩いていた 私も皆とドッジボールをするようなことはでき…

発達障害の母

行きたくはなかった 今でもあんなに心が傷ついたことは ほかに思い出せない この村にいたくないと、この同級生たちとは 早く別れたいと思わせたのはケロがいたからかもしれない 友くんはただただ、懐かしいだろう! そういう気持ちだと思う 私とケロのことな…