おばさんであること

この世のすべてが家の中にあり 中心は家族のことだけ 濃い知り合いは子供のママ、いわゆるママ友 学生時代の友人もほとんどママになり ママ友というスタンスは変わらない そうじゃない、昔の友人は 社会での立場が違ってきていて、話をしていても面白くない …

発達障害の母

母は祖母がそんなこともわからなかったとは 思いたくなかったのだろう 母が祖母に持っていた嫌悪感は 祖母を自分と同じか自分より上に置いておきたかった だから腹が立つし、嫌いになる 僕が今、祖母と話していると 母に嫌われた日々をたのしそうにしゃべる…

発達障害の母

僕は祖母を知っている 確かに普通よりかは知能はかなり低い でも、あの能力しかないのに母を育てたことを思うと ものすごく頑張ったんではなかろうか? そして、祖母の知識の低さから考えて 幼児に対する性的虐待がこの世にあることを 知ってはいなかっただ…

発達障害の母

祖母も苦労したことであろう ちょうど、時代的に若い者のすることには 口に出さないのが、いい姑だと思われ始めた時代 近くに親族で住んでいるが お互い一戸建てで離れ 祖父はその頃の多くの男と同じように 子育ては女の仕事だと手を出さない 発達障害だった…

発達障害の母

祖父が祖母に嫌気がさすのは時間の問題だったしかし、その頃のことだ離婚なんてそう、簡単にはできることではないそれに、父親と義母に勧められた義理の妹との結婚を蹴った経緯もある新築の家すら建ててもらっているそれから5年間2人の間には子供もできずに…

発達障害の母

誰もが一緒に仕事をすればすぐに、ちょっと、頭が足りないことはわかるこの結婚を進めてきた親族はがっかりを通り越して、うんざりしていた今の世の中のようにパワハラだのモラハラだのをあげつらう時代ではないもはや、ハラスメントが日常の時代だ祖母はこ…

発達障害の母

祖母の実家の父親が、その頃でいう所の 『やり手』であるらしいと言うのを聞いて だれもが、祖母に期待をした でも、喜んだのは義母だけであった だいたい、美形ぞろいの祖父の家系では まず、祖母の容姿が親族の不興を買い そして、親族が近くに住んでいる…

発達障害の母

人の口の煩いばかりの村 ちょっと隣の隣くらいならば 嫁さんに困っていた時代だから十分噂は流れまわっている どこそこの娘は賢くて別嬪らしい あそこの娘は戦時中は腹んでいたが、その子は死産だったらしい あの家はどうやらお金に困っているらしい そんな…

発達障害の母

その上に、周りの余っている土地に 次男が結婚すると言うので新築の家まで建てたのだ それには少し事情もある 祖父の父には後妻が来ていて その後妻の長女が年頃で、祖父とはちょうどよく 後妻の気持ちとしては娘が次男の嫁になって この家にうまく取り入り…

発達障害の母

祖父の家はその頃で言う分限者ってところで その辺りの村では、羽振りがいいので有名だった 村ではたいがい、一階の藁ぶき屋根に部屋が四つの そう、狭くもないが村では一般的な家屋に 祖父母と親二人、子供は4人くらい、そして 祖父母の子供が多かった家で…

発達障害の母

戦争が終わってすぐの時代だ 女が男に面と向かって好きだなんて言う時代ではない それを祖母は平気でやってのけ 祖父はころりと参ってしまった 母は中学の時に父親に 「なぜ、お母さんと結婚したの? 別れればいいのに!」 そう直接言ったそうだが、祖父にし…

発達障害の母

恋愛の細やかな恥ずかしさが全くないのだから 免疫のない祖父は面食らったが 直接、目の前にやって来て大好きだ!一緒にいたい! 何処にいても、祖母は祖父を見つけると飛んできて側にいる そして、祖母は綿密に自分の容姿を整えた まず、ご飯を食べない そ…

発達障害の母

それからが祖母の面目躍如だ 祖母の男好きは母の悩みの種だったらしいが 祖母は結婚だけは姉妹の誰にも負けないって 心に決めていた 母の話の中に、祖母はあの時代に恋愛結婚で結ばれたのが 自慢だったらしいが それ以外に結婚する方法はなかったようだ 一つ…

発達障害の母

その結婚話が祖母と癲癇持ちのすぐ下の妹には 全く来なかった 田舎の農家ばかりの村だ 祖母のすぐ上の姉である養女に行った子のように 賢ければ教員の家、農協の偉いさんの家 ちょっと、村から離れた町の公務員の家 娘たちが嫁に行くあてはたくさんあるのだ…

発達障害の母

祖母はそんな父親の意図をぼんやりとわかってはいたが あまりわかりたくもないことなので 心の隅に追いやっていた 高校を卒業すると、高校と言っても祖母の通っていた女学校は 今でいう洋裁専門学校で数学や英語の授業はなかったが そこで、自分が計算や本を…

発達障害の母

戦争も終わって、それぞれが仕事をしたりし始めるのだが 祖母と祖母の下の妹は仕事に就くことはなかった 祖母の下の妹は癲癇持ちで、よく突然倒れた 祖母の父は家の手伝いを二人にさせながら 祖母を子の妹の見張り役にした 何処に行くのも二人で一緒で、妹に…

発達障害の母

中でも祖母の胸はときめいた 私かもしれない、何度もそう考えた 実際はその叔母の好みから言えば 次女が最有力だったし、祖母のすぐ下の妹は 姉妹の中でも一番美人だったり 一番下の妹は、やたら計算が早くできて有名だった 祖母が選ばれる確率は、誰が見て…

発達障害の母

この伯母がこの子供たちの中の 誰か一人を引き取って、学校にやりましょう そう言ってきたとき 祖母の父は大喜びだった 戦争に必要な男子は長男だけだ この子だくさんなのに、後はすべて女の子だなんて ふざけている!祖母の父にしてみれば すべて、妻のせい…

発達障害の母

それでも、村長の家だ 村では高校に進学する家はまだ珍しいころ 一番上の長男は戦争に行き 長女は中学を出てすぐに嫁にやられ 出来のいい次女で、祖母とは年子の姉は 祖母の父の妹で、高校の教師をしていた叔母が引き取って行った 祖母にとってはそれは、耐…

発達障害の母

もちろん、その頃発達障害なんて認識は誰にもないからよくできる子は目立つが目立ってできの悪い子は誰もが健康で人に迷惑をかけなければ意に介しもしない祖母は自分なりに自分のばかなことがわからないよう装うことを学んだ足し算から先がちっともわからな…

発達障害の母

戦時中のことだから学校の成績など誰も気にしない彼女が中学に行く頃にも実は足し算がやっとくらいだったが誰も、そんなことには気がつかなかった姉に負けない!それが彼女の最大の生きて行く目的だった負けるも何も最初から勝負にはならないのだが彼女の中…

発達障害の母

祖母の姉は運動神経が良くそして、性格も良く誰もが兄弟姉妹の間では一番出来がいいと話していたらしい昔のことだ、他の子供のことなど考えることもなく大人たちは子供たちを比較してその子を褒めたことだろうそして、そのことに一番敏感だったのが祖母らし…

発達障害の母

母方の祖母はそんな戦争のためにだけ、もしくは祖母の父の欲望のためにまるで工場のように作られた子供の中でちょうど真ん中に生まれた当時はもちろん、男の子を誰もが圧倒的に望んでいた祖母の兄弟は一番上が男の子であとは全て女の子祖母は4番目で、その後…

発達障害の母

日本は戦争のために子供を産めよ増やせよの時代だ その同じ時代に父方の家では 子供は三人しか生まなかった 父方は代々医者を多く出す家で、その頃の時代でも しっかり世の中の流れを見る目が合った しかし、ド田舎の村長である僕の曽祖父は お国のため、村…

発達障害の母

九州の真ん中 深い山の奥の村 村自体はこの辺りの村の中では決して小さいほうではない この村の村長の家は古い大きな立派な木が門のそばにあり その近くには古い蔵もあった 昭和10年の頃でも、ずいぶん古い家だったのだが その家の広さ、庭にある池、茅葺の…

発達障害の母

確かにそうかもしれない 光代さんには当然待つでしょう!と言われるが もし僕が今の年齢で 発達障害で心だけは純粋だけど 風俗の片隅で育ったような女の子に会ったら 待つだろうか? 『世の中の人は、なんでもすぐに いいことと、悪いことに決めつけたがるが…

発達障害の母

「大きなお屋敷で、子供たちが楽しそうに お母さんの手作りのケーキを食べてたよ 僕はあの時、なんでその家に行っていたのか忘れたけれど 食べさせてはもらえなかったんだ そういうのが食べられる子供が君で それを作っていた母親が彼女だなんて 僕は幸せ過…

発達障害の母

「美味しいもの、たくさん食べたかい?」 「はい。 美味しいものっていうか、母は市販のお菓子よりも 自分で手作りのお菓子とか 修二さんみたいに丁寧に野菜や肉を作っている農家から ネットで買って取り寄せてくれていたので 本当に体にいいものだけ、選ん…

発達障害の母

いつまでおねしょしてたとか よけいなことを知っている友人がたくさんいます」 僕は恥ずかしいエピソードとして話しているのだが 修二さんは 「友達か~ 幼馴染って言うんだっけ? 子供時代に子供の友人がいるって楽しいな」 子供時代に同じ子供の友達が修二…

発達障害の母

それは僕も楽しみだったけれど 修二さんも楽しみなようだった 部屋に入っていくと、清潔に整えられた中に いつだって、僕用の座布団がきちっと置かれていた 始めて行った時にはなかったものだから すぐに買ってくれたのだろう そして、家の近くで作ったお茶…