その先

それに父親の保険金がものすごく入った

お婆さんが嬉しそうに話していた

充君はまだ、小学生だから

お婆さんが管理するらしい

嫌なお婆さんだけど

孫の教育費は出すだろう


「あの婆さんが、学校に行きたいって言って、お金出すと思う?

お金が入った途端に大工に電話して

御殿のような家を建てるって張り切ってたよ

中学まではただで行ける

都会の学校と違って

田舎は頭がよければお金はいらないんだよ

だってさ!」


父親が死んで、充君の人生は終わったのだ