マニュアル

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速水は章子の悩みを聞きながら

「小百合さん。幸せね!
私は星人にどう思われているのかしら
もしかしたら、何も思われてないかもね
私の存在なんか忘れてるかもね」

そんな風に言うのを聞きながら
章子はため息をつく

「小百合さん、本当に幸せな人生を歩いてきたのよ
だから、自分と同じにすれば章子ちゃんは安泰だって
思っているんだから
章子ちゃんさえ、小百合さんの思い通りにしなくても
幸せになればいいんじゃない
雅紀君とのことは私も全面的に賛成じゃないけれど
これって、賛成とかダメとか言うことじゃないけどね」

「雅紀君、やっぱりだめですか?」

章子の一番の心配はそこだ
絶対に一緒になりたいって思ってはいるけれど
小百合の言っている不安もわかっている