恋をしたとき

イメージ 1

康太に後で聞いたところによると
雅紀はあまり複雑な犯罪は理解できない
幼稚園レベルの信号が赤では渡ってはいけない
喧嘩はしてはいけない
嘘をついてはいけない

恋愛に関しては、まだ、あまりよくわかっていないのに
この顔だ、回りの女の子が
中学のころから放っておかない
そこを岡本に利用されたのだと言う

章子はとにかく嬉しくて仕方ないようで
雅紀が・・・少し足りない感じであることも
そこが好きでたまらないらしい

章子が雅紀を送っていくと帰ったそのすぐ後に
小百合が困った顔でやって来た

「速水さん、どうだした?
どう思います?
夫は放っておけって言うんですけど
本当にこれでいいのかしら?」

私は二人が作りすぎたたこ焼きの種を
もう一度焼きながら

「小百合さんもたこ焼き食べる?」

そう聞くと、小百合はどうでもいいように
頷くのだが
これはすごいことだ