暇な奴ら
みぃは新開にすぐに子供を連れてくるように言った
速水ももちろん同席する
新開は息子を連れてきた
何と言っても社長命令だ
「鋼(はがね)君?」
「ん?」
彼は小学六年生だ
しっかり挨拶をしようとはしないし
新開もそんなことをしろとは教えない
「こんにちは!
ちょっと、ゲーム辞めようか!」
「ダメ!今、いいとこだから
おばさん、僕に何の用事なの?」
新開も悪びれた様子もなく
「この子、これなんですよ~、でも、パパがこれでいいって言うから」
まったく、困った親だ。
みぃも少しお手上げだ、あきれるしかない
すると、速水が
「鋼君は今やってるゲーム、かなりすごいの?」
鋼は答えない
「ああ、ゲームはやってるんだけど、そんなに強くはないみたい
前のグループの難しい所を受験する子にも
よく負けていたからね~」
新開が息子をバカにするように言う
息子はチラッと新開をにらみつける