姉のこと
康太は驚いている自分を隠して
「あ、もちろん、妻のために僕が
それに、ぜひ、よろしかったら部屋は用意しますので」
小百合は嬉しそうに
「嬉しいわ!私一人では心もとなかったのよ」
康太は、これがあるべき姿なのじゃないか?
男はやはり子育てや家事にいそしむよりも
しっかり仕事をして、家族のために潤沢なお金のために仕事をする
もちろん、女の人、それぞれが好きにすればいいのだが
康太は小百合のこの姿勢が合理的で一番、お互いの能力が
発揮できるやり方だと思った
すると、小百合の母は優しく
「まぁ、嬉しいわ
そうしてくださるならば、やはり、私に
そのお給料分は出させて
だって、初孫のためなんですもの
私も何かしたいわ!」
これに対して、康太はすんなりとお願いすることにした
その言葉通りの意味だし
甘えることすら、お互いの心が通う方法の一つだと思った