姉のこと

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親族が集まった中に、たった一人も変な人間がいない
小百合の家は、家は大事にするし、病院も代々やっていかねばならない
そう思っているのだが
今、この時点では一人一人の幸せが一番だと考え
兄の嫁に子供ができないのを責めることもなく
康太のバツイチなんかまったく気にしていないし
父親は柔軟で、母親はひたすら優しい

康太の家のほうも
みぃは心から喜んでくれて、山のような赤ちゃんグッズを
ひたすら持ってくる
速水も本当に心から喜んでくれる
赤ん坊を見て

「うちのお母さんが一番喜んでいるよ」

そう言ってくれて、この女の子は
そう言えばミキに似ている気がした

親族、家族、人が集まったときに誰一人
勝手なことを言わず、まともな社会生活を営んでいる
そんな人間の集まりを康太は初めて経験した