姉のこと

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沢村さんに会わなかったら
姉の人生はどうなっていたんだろう?

「沢村さんと出会うべくして出会ってしまったのよ
本当に、あれが愛ね~」

みぃのほうを見て
康太は笑いながら

「みぃだって今は幸せなんだろう?」

姉と妹、まったく愛に忠実に生きている
康太はそこには背を向けようと決めたのだ
理想の家庭を作りたい
そのためには本気で愛した女を嫁にはできない
それは、自分が一番よく知っている
だって、自分の女の趣味はやばい!

「お兄ちゃんは、好みの女の人と結婚したら
犯罪だもんね」

みぃにもばれている

「小百合さん、間違いないよ
そういう意味ではね
それに、向こうの親も安心でしょう
どんなプロフィールが入ってるかは
読ませてもらったわ」

どんなところのパソコンにもみぃのスタッフは入れるのだ

「代々医者の家の次男の祖父
父母はもう亡くなっている
姉も病気で亡くなっているが
その夫は東大の文学部の教授
妹は会社を経営している社長
その一族は海外を飛び回っている
本人は東大を卒業後、自分の弁護士事務所を持っている
経営は順調
バツイチではあるが、理由は相手に問題あり

そんな感じだったわ!
お兄ちゃんが相手ですごく喜んでいるわよ」