姉のこと
姉が好きな紅茶が好きな人
そして、そのカフェの優しい雰囲気が好きな人
かなり期待して会いに行った
そこのカフェが混んでいることはめったにない
今も空いていて
テーブルの一つに座っている女性がいて
他のテーブルは開いていた
いつもの紅茶マスターが飛んできた
「あ、康太さん、嬉しいです
お姉さまがお亡くなりになってからは
来てくださらないかと思っていました」
ミキと仲が良かった彼女は嬉しそうに
「お姉さまの好きだったブレンド
もう、お店の定番になっちゃいました」
康太は嬉しそうにしながらも
少し照れてしまう
「今日は待ち合わせで・・・・・」
すると、彼女はあらっという顔をしながらも
嬉しそうに
「もしかしたら、あちらの方ですか?」
そう言いながら、大野小百合のほうを見た