最近の星人

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すると、しばらくじっとノートを見つめていたチェリーは
そのノートを取り上げると
机に投げつけた

「そんなのわかってる!
出も仕方ないじゃん、やんなきゃいけないんだから!」

急に大声をあげて、クラスの誰もが二人を見た
星人はチェリーの手を取ると

「ちょっと、来いよ!」

そう言って、学校の一番誰も来ない理科準備室に連れて行った
チェリーは自分も感情が高ぶっていたが
有無を言わせぬ星人の手にひかれてついて行った

「バカバカしいから辞めりゃいいじゃん」

「やめられないの!」

「どうせ、お母さんが再婚した相手に対するお礼的な?
せっかくだから、頑張んないと!みたいな感じだろう?」

星人は海外が長かったから日本語がすぐには思いつかない
ことがあって、そのことをタケオも速水も面白がってくれる
何と言っても祖父は日本で一番きれいな文を書く!
そう言われた国語学者なのにと笑ってるのだ

チェリーはその喋りに少し考えて笑った

「あんた、バカじゃないの
でも、その通りかもね
今度のお父さんはお金持ちで本当にいい人
学校はどこでも行かせてくれるって言うんだけど
お母さんがそれに甘えないで頑張れって言うし
私もそう思うの」