ただ、毎日を

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真澄はタケオの兄のことだけ考えて
数年暮らしていた
そして、突然帰ってきたタケオが
有名私大に合格していて
どんなに嬉しかっただろう

あの日はまるで夢みたいな気分だった
それまで、どこでどうしていたかなんて
本当にどうでもよかった

でも、今、考えるに
いったい、何をしていたんだろう
そこで速水さんと知り合ったのだ
真澄は今まで速水が大金持ちなのは知っていたが
それは叔母であるみぃの仕事を手伝っていた体と聞いている
叔母であるみぃの会社は
今流行りのIT関係らしい
だいたい速水もその叔母も
学歴なんかないと聞いている
学歴なんかなくてもIT関連のことはできるのだろうか