小さな願い

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家族っていうのは困ったものだ
理子だって姉さえいなければ
幸せな本当に、中流家庭のお嬢さんですんだだろうに

自分の家も、あの母さえいなかったら
貧しいながらも楽しい家だった気がする

しかし、あの母がいたからこそ
康太は弁護士となり、みぃは資産家
そして、自分は沢村との幸せな生活を手に入れられたのだろう

何かを「いい」とか「わるい」とかでは
一概に言えない
その結果は遠い先にあるかもしれないからだ

ミキは今こそ、理子に会いたかった
すると、みぃは

「私ねあの姉、保奈美に会ってみたいの
いったい何があって、今の彼女はどんな気持ちなのか
ショウは日本には当分帰って来ないけれど
まだ、理子ちゃんのことは忘れてないだろうし
どうしてそうなったのか詳しく聞けば
理子ちゃんのこと迎え入れてもいいと思ってるの」

ミキもすぐに頷いた