みぃの誤算
それよりも、あんなところで育ったのに
そこが大嫌いだったという康太の心
みぃはあそこは楽しかった記憶しかないのだが
康太だってお爺さんは楽しそうで
お母さんは美しくてキャキャしていて
お父さんは何も言わないけれど優しい人
そんな風に思ってもいいのに、憎悪していた康太の血
ミキが嫌いだった理由はわかる
中学を出たとたんに、いや、中学のころから
母の餌食になってお金を稼がされていた
姉は頭もよかったから高校にも行きたかったであろう
そのミキが帰って来たから、康太は好きな生き方ができるようになった
それでも、今は未成年の少女と同棲したり
これが自分の家の根本の血かしら・・・・
でも、ショウは完璧に違う
まるで、正義、そして公明正大、まったく健全だ