みぃの誤算

イメージ 1

星人はそれを聞いたとたん
まるで優等生のよい子のように

「こんにちは!初めまして!
僕、星人です。よろしくお願いします」

そう言って、次々に開け始めました
速水はその様子を苦笑いしながら

「ごめんなさい
なんだか、うちの親戚にはいないタイプになりそう」

そんなことを言うと
ショウは

「いいんじゃない!子供らしくって」

「そうよ、うちの親戚にはいないタイプって言うならば
ショウよ!なんか、自分の子供とは思えないのよ」

嬉しそうなみぃの言葉に

「きっと、正二さんよ
うちは完璧にタケオの母親だけどね」

みぃはそんな普通のママのようなことを話す速水を
感慨深げに見ながら

「ハーミーがそんな悩みを持つなんて
人間らしくなったわね~
そう、彼のパパの正二だと思うわ
あの人は人間の場末のようなところで育ったけれど
なんだか人間として立派なところがあったからね」