星のような

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沢田はその時に、速水の前の仕事を
心から良かったと思った
心は体とは関係ない
誰に抱かれようが、それが仕事なら
心は全く別だ
でも、タケオが速見を傷つけたくてやってることは
速見にはそう、心の傷にはなっていない
それは、速水が風俗をやっていたから
そこに、恋とか愛とかとは別に仕事だと言う意識があって
体の関係に意味を求めない
それが、一番だ
タケオが何かに反抗するかのように速水以外の女を抱くのは
本物の常識なんかでは測れない愛を求めているんだと
速見にははっきりとではないがわかっているのだ

ミキにはそれはわからない
仕事で別の男に抱かれることで
沢田から逃げていた純粋な常識を信じている彼女だからだ

「彼は別なんだよ
タケオ君は速水を愛している
でも、速水の心に自分がどのくらい住んでいるのか自信がないんだ」

「あら、速水は首ったけよ
わからないのかしら?」