星のような

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ミキは自分たちよりも
タケオの両親の心配を速水に話してみた

「ねぇ、うちはパパも大賛成だけど
タケオさん所は?大丈夫なの?」

速見がうっとおしく思っているのは、そう、タケオの両親だ
タケオの両親にしたら
中学を出てから数年、家出をしていて
帰ってきたときには、有名な大学の学生になり
結婚したいと連れてきた女の子は
東大教授の娘であるという
それも、自分で会社を興し、若い身空で大金持ちだそうだ
伯母にあたる、母親の妹も大きな会社を経営している立派な家だ
そう、思い込んでいるので
何かと扱いずらい
だからと言って、本当のことはさすがにぶっちゃけられない

「まぁ、大丈夫でしょう
なんたって、パパが学校にやらないほうがいいと言えば
言うことを聞くに決まっているわ」

ああ、まぁそうだろう
ミキもタケオの両親は苦手で
できるだけ会わないように努力している
聞かれれば、嘘は付けない
でも、本当のことを話してショックを受けるのは絶対に相手のほうだ