星のような

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星人   
タケオと二人で考えた名前を父に話すと
それは素晴らしいと喜んだ
母であるミキは、何となく、今はやりのキラキラネームっぽい
そう思ったが、タケオの意向が入っているのならば
それも仕方がない
そうあきらめた

ミキは今になっても定職を持たずにフラフラしている
いや、もしかしたら男娼をしているかもしれないタケオに
不信感が募っていたのだが
それは、自分の心の狭さと、くだらない常識に縛られた
普通の女でしかない母であってはならないと
何度も自分に言い聞かせた

だいたいそういうことを抜きにしても
タケオのことをとやかく言えるような家じゃない
何度もそう自分に言い聞かせた

速水が速見のお金を使って、納得していることだ
だいたい、最初から子供だって速水がタケオに知らせずに
育てるつもりだったのだ