不思議なことを数えれば

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タケオがこの世界に帰って来て
待っていた女は多かった
少年でなくなったタケオは
ものすごい人気になっていた
タケオの容姿、これまでの人生、そしてそのテクニック
木佐が今は事務所を仕切っていて
笑いが止まらない
タケオの一晩の値段はうなぎのぼりだ
もちろん、木佐がタケオをもう一度やらないかと誘ったわけではない
タケオの意思だ

そのことを速水は聞いてはいなかったが
そのことに気が付いても嫉妬の感情は全く沸いては来ない

それは、やはり、おかしいことなのだろうか

ミキは幸せそうにそんなことを受け入れている娘を
奇異な思いで見ていた