不思議なことを数えれば

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しかし、みぃはその表情は見逃さなかった
ああ、姉もそうなんだ、口に出さないだけだ
そう思と話を続けた

「お母さんがいたから私はこんな風に自由にお金儲けできて
好きなように生きることが出来る
あの家で生まれたのが嘘のような生活って悪くないよ
あ、それを言うならお姉ちゃんもそうか
大学教授婦人で可愛い女の子がいて、こうやって
幸せな結婚をするんだものね」

そうなんだろう
とんでもない母に勧められたとはいえ
もう、中学は卒業してる年齢だ
逃げようと思えば、逃げられたはずなのに
ミキは深い感慨に包まれて
世の中ってやつは不思議なものだと思う