タケオという男
これで、すべてが終わった
これから自分はどうするんだろう
タケオのようにどうなりたいという目的なんかない
なんだか何もなくなってしまった
毎日、母といる時間が長い
当然だ、学校に行っていた間の友人なんか一人もいない
ハーミーであるときは、周りはすべて崇拝者
普通に言うような仕事仲間ではない
今はみぃが中心になってハーミー二代目を探しているが
見つからないそうだ
これからどうしよう
母は父と一緒になるまでには実家のためにすべてをささげていた
みぃからその話を聞いたとき
自分はその祖母に似ているのかとも思ったが
今、ついていきたい誰かなんかいない
祖母は常に男が切れなかったらしい
肩を落としてぼんやりと毎日を送る速水
ミキは心配になった