速水の悩み

高校在学中にこの世界に入った
もちろん、未成年だったからそれなりのベールはかけたが
みぃはそんなことに忖度しない
速水もネットで自分の性をすべてあらわにすることに
すぐに慣れた
いや、慣れたと言うよりもこのほうが心地よかった
クラスの男子を片っ端から相手にして
このことが公になったらどうしようと悩んでいたころに比べたら
水を得た魚だった
みぃのプロデュースは的確だった
みぃは母親から男に関するすべてのノウハウを受け継ぎ
父親から実直にそれをお金に変える資質
世の中の流れを見る目を爺さんから受け継ぎ
ミキや康太のような頭の良さも持っていた
そのすべてを速水に注ぎ込んだのだ

それに、それで入ってきたお金は速水にすべて行くようにしていた
この世界は若くないと話にならない
速水はもう、使えない
そうなると、どこかの未成年を連れてきて速水の後に置くのは
無理がある
もう、そんな無茶はしなくてもお金は莫大にある