そこから

長い夢から覚めたような気がした
それでも、自分の環境にあらがって今の仕事について
良かったと思い、ミキに感謝し
離婚してからはミキがたまに家にやって来て
昔ながらのミキと康太のカレーを作ったりしてくれた

そんなときに受けた仕事がちょうど離婚調停だった

佐竹夫婦がもめていたのは
子供の親権についてで、中学生の優未という女の子がいた
優未は父親についていくと言う
しかし、父親は現在無職で借金もあると言う
女好きで、浮気も何回もして
妻が別れたがるのも納得の話だ
そして、妻は資産家の娘で優未をこれから育てるのに
何の不都合もない
父親は優未をこれから育てる自信はないと言っている

しかし、康太は優未が父を好きであると言うのは何となくわかった