そんな風に心で悩みながらも
あっという間に女の子が生まれた

仕事が立て込んでいたのもあって
生まれたと言う連絡をもらって
少し遅れて駆けつけると

部屋の前でミツホの両親が
康太を前に正座した
無事に生まれなかったのだろうか?
何があったのだ
ミツホは元気なのか?
そう思っていると
ミツホの父親が

「康太さん、申し訳ない
ミツホがしでかしたことを
私たちが謝ってもすむことじゃないが
離婚は覚悟しているので
このまま、引き取ってもらえまいか」

母親も涙ながらに
すみませんと言うばかりだ

「いや、一体どうしたんですか?」

わけのわからないまま
できたらミツホに会いたいと言う