みぃは速水を上から下まで丁寧に見る

「ちょっと来て!」

そう言うと速水を別の部屋の
大きな化粧台の前に座らせた

「う~ん、よし、ちょっと、待ってて
うちのメイク担当の修也に来てもらうから
あ、同じマンションだから時間はかからない
今頃は部屋で寝てるんだろうから」

そう言うと電話をした

「修也?メイク道具持って
速攻、私の部屋に来て!
え?今。恋人が来てる?
一緒に連れて来れば、どうせあいつでしょ」

電話を切ると

「このマンションの下の方に住んでるのよ
恋人ったって男だから驚かないでね!
ん?知ってるよね
そういう関係とか?」

この部屋もそんな世界もただただ、驚く
それに速水は男の体がなければ
生きていけないタイプではあるけれど
性にかんしてはウブそのもので
ほとんど知らないと言ってもいい