「何?
また、新しい子を仕入れたの?」

そう言いながら入って来たのは
速水が今まで見たこともないほど
イケメンで細身でおしゃれな男だった

速水は部屋に男が入って来た途端に
モードが変わる

「速水っていうの
この子、私よりすごいかもしれない
修也、この子はあんたのセンスで
メイクして見て」

姪だとは言わなかった
修也はしばらく速水を見ていた
ミキが選んだアニエス・ベーの白いブラウス
黒のプリーツスカート
黒いタイツに赤いバレーシューズ
化粧などしたことのない白いを染めている

速水はじっと見られて体の中が
濡れてくるのを感じる
あの、教室で男子に見つめられている時と
同じ気持ちになる