速水が座ると
ミキは聞くに耐えられない気がして
違う部屋に行こうとした
沢村は
「ダメだ!君もここにいるんだ
こういうことは
悪いことでもなんでもない
そう、親が思わなくてどうする!」
速水の方が驚いた
「パパ、何なの?」
三人で座ると
速水はまったく無邪気に聞いた
「今日、クラスの男の子のお母さんから
電話がかかったんだ
君がその子を休み時間に誘って
性的なことをしてるって」
速水はみるみるうちに真っ青になった
そして、居間から飛び出そうとした
「ダメだ!
恥ずかしいことなんかじゃないし
悪いことでもないから
ここで、少し話そう」