.....無い

そして、そこからみつほとは
急に親密になった
母のことがコンプレックスじゃ無い相手に
出会うなんて思ってもいなかった

ああ、この大学に入ってよかった
今までは司法への道のための
手段でしか無いと思っていたのに
ここに入ったことで
みつほのような文学オタクに出会えて
そんな風に考えてくれる女の子に出会えた

今はその幸せに母親のことなんて
ぶっ飛んでしまっている

ミキは何も聞きはしないが
康太のその変化に驚き
そして、喜んだ
母にお金は全てあげても
康太がこんな風に母親のことを話せる
その、幸せの方が何倍も素晴らしいって
心から思った