.....の無い

康太がすっ飛んで来た

「姉さん、大丈夫だった?」

「何のこと?」

「何もなかったの?よかった」

本当にホッとしたようにミキを見ると
その顔は怒りに歪んだ

「何が会ったの?」

ミキはすぐに母に関したことだと
悟った

「母さんね」

「男と来たよ」

大学の構内で歩いていると
友人が慌てて康太を探しに来た

「お前、街金に借金でもしたのか?
お金に困ってるなら
言ってくれたらよかったのに」

大学の赤門のあたりで
康太のことを探しているカップルがいる
どう見ても、男は闇金系にしか見えない

「女はギリ中年のケバい女
ちょーやばそうだぜ」

康太は母だ!と直感すると
赤門にすっ飛んで行った