発達障害の母

彼女は学生時代からの友人だが

私のコンプレックスの根源でもある

まず、見た目が美しい

それは五十代になった今も変わらない


母親は会社を経営していて

父親は彼女が小学校の時に

病気で亡くなっている


大学の研究室に残り

かなりの晩婚ではあったが

同じ研究者の夫と今年中学受験の

子供がいて幸せそうでもある


何もかも彼女にはかなわない

授業料は奨学金、生活費はバイトで

そんな生活に追われる私には

将来のビジョンも何もなく

せっかく。大学に入っても

お金を払いつ続けて卒業することだけが

目の前にあるような大学生活だった