.....の無い

ミキはへぇ~さすが私の好み!
そう感心はしたが
その後、どこかで、どうせ寝るのだろう
そう、思いながらも

「素敵そう、楽しみにいくわ」

他のお客に誘われたときと同じように
さらっと答える
確かに恋愛慣れしていない男は
いくつであろうがいる
これがミキへの恋だったとしても
ものすごく彼の心の奥には
風俗嬢との遊びという気持ちがあると
たかをくくっている
少し悲しいけれど
それは、子供じゃ無いんだから
この仕事に帰ってきたときから覚悟していた

それでも、散歩の場所を考えると
服装は考える
真っ白の質の良いブラウスに紺のスカート
綺麗なハイヒール

大学の前で待ち合わせる
時間より10分前
二人ともその時間にやってくる
お互いにもしかしたら私たちは
全く同じことを考えているんじゃないか
そう、思ってしまう