自分で自分を笑う
もう、そんなに若くはない
普通の女のように結婚したいなんて考える
環境ではないし
そんな願望もないし
まさか、自分が誰かに恋するなんてことも
絶対にありえない
ちょっと、世の中の真っ当な人に対する
反応をミスっただけだ
そう、軽く考えようとしたのに
心は何かに揺さぶられている
それから3ヶ月
いつものように仕事に出て
いつものように毎日を過ごす
風花が辞めたから
その代わりにミキに指名してくる男が多い
まぁ、そんなことくらいだ
すこしかったるいが新しいお客を招き入れる
お辞儀をして頭を上げる
「あ......」