.....の無い

社長が亡くなると
長男が帰ってきて会社を継ぐ
社長の片腕としてやってきた
ミキの今までの仕事ぶりなんか
認めるつもりはさらさらなさそうだった

「君は親父がどっかのキャバクラから
連れてきたんだって?
お袋が僕の子供の頃に死んで
長いこと独身だったから
結婚でも狙っていたのかもしれないが
残念だったね
悪いけど僕が社長になったら
やめてもらうよ」

そんな気はさらさらなかったけれど
そんな風に誤解されるのは慣れていたから
なんでもなかったし
自分の恩人の社長の息子だと思うと
心からこれから頑張って欲しいと思った