......の無い

中学からはどうしようもなかった
上の学校に行くのは絶望的
いきたいとは思わなかった
今のいえをでることのほうが大事だった

遠い九州でのパン工場
寮があるという
中学の先生が見つけてくれて
交番のお巡りさんに心配されながら
翔子は九州で成人になるまでを過ごした

そこが一番辛かった
いくら翔子になりきろうとしても
なれるような周りではなかった

だいたい周りのほとんどの人間が
自分の両親のような人間達だった

人を貶める、それがうまくなった
そして、そこでは翔子ではなく
本名のミキで通った


ミキのときに周りのふざけたヤンキーみたいな仕事仲間を怪我させ
そして、そのパン工場はやめさせられ
ひたすら水商売でかせい
お金のためならなんでもした
女を回したい
そんな大学生の希望にも
一回10万で出かけて行った

ほんとうにどうでもよかった
人生なんてただ、男と寝てお金になって
あとは死ぬだけだ