刷り込み

園子は心が浮き立つのを

抑えられなかった

ここん所、仕事には飽きていた

昇進を狙って頑張っていたが

最近思うに、どんなに頑張っても

都内に縁故もない自分

誰とでも仲良くしてネットワークを広げればいいことだが

そんな金銭的余裕もない


もう、頭打ちなのだから

間違いのない性格な仕事

それしか園子の需要は無くなっている

同僚が少し、下に見だした

でも、仕方のないことだ


これから東京で、少しランクを上げて生きて行くには都内在住でお金に余裕があって

仕事もできる

あ、大野はいったい仕事の方は

どうなんだろう

ここを確かめておかないと

浮かれているわけにはいかない