刷り込み

万年床に寝転ぶと


「あぁ、腹減った!

なんかあったっけかなぁ」


動かないまま天井を見つめた

すると、ノックの音

鍵を開ける音


「キナ!どうだった?」


さっきの若い男と同じくらいの年齢

でも、ものすごく馬鹿そうだし

見た目ももさい

背が高いのと痩せているのが取り柄


「貞丸!いいとこに!

なんか食べるもんある?」


貞丸はコンビニの袋から

唐揚げ棒とオレンジソーダを出す


「キナの好きなこれ!それで、どうだった?」


キナは嬉しそうに起き上がると


「多分、明日までにはお金入れてくれる

ちょろいもんよ」