おばさんであること
もちろん、それが正論だ
しかし、満里奈はその時の
俊介から匂いとった微かな本気が
今は愛おしいのだ
美也がその辺りをやんわりと
「見た目はそうとしか見えないけれど
そこには、何か深いものがあったって
思うんでしょう?
だからこそ、満里奈はもう一度会いたいと思っている」
明美は
「話したいとか思ってるの?
今更、その家庭を壊すかもしれないじゃない
私はそういう気持ち、全然わからない」
「いいのよ、わかってくれなくても
俊介の家庭を壊すなんて全く考えてないの
ただ、二人の間には何かがあったって
そう感じてるから
会いたいだけ!」
美也が頷いた
「わかる気はするわ!
私だって色んな男と寝たけど
心にかかる人は思い出すもの」
明美は開いた口が塞がらなくなった