発達障害の母

修二に気を使って、優しく話していると

恵子ちゃんがやって来て

もう帰ろうと言う

もちろん、私も帰ろうとすると

修二がものすごく困った顔をして、入り口までやってくる

私たちは最初に入ったときは女の子はもちろんただだし

飲み物は何杯か飲んだがそれは、皆、おごりだった

どうして、ついてくるのかわからないまま

恵子ちゃんと困っていると

さっきのフロアボーイがやって来て

 

「彼女たちさぁ、修二に電話番号、教えてやってくれない

あ、こいつ、それで下心があるとかじゃないから

なんか、知りたかったんだよな

二人とも優しいし」

 

バブルの頃のディスコだイケイケのワンレングスの髪の毛に

ミニスカートのぴったりしたワンピースの女の子は

だれもが強気で、フロアボーイなんかには全く興味もないし

話だってしやしないのだ