逃亡

ショウ?

いや、男と女の二人組だ

私は、あ、やばい!

何が何やらわからないが、鍵を持っている

この部屋の鍵はショウと私しか持っていない

こっそりベッドから出ると、スマホを持って

部屋の隅に隠れた

 

「外からじゃわかんねえな~金持ちじゃん

このテーブル、外国産じゃねえの?」

 

「ショウに気があるみたいなんだよね~ババァ!

やっと見つけ出したショウがいい暮らししてんじゃねえぞ!」

 

後の言葉が女だ

 

「お前、母親なんだろう?喜べよ!キキキ!」

 

妙な笑い方をする男

 

「この奥に寝てるんだろう?

ちょっと、脅して、カードと暗証番号聞き出そうぜ

ケケケ!」

 

「脅してって、あんた、ナイフ!

使っちゃダメだよ!」

 

「何言ってんだか!人を脅すときは

死なない程度に刺さなきゃ、いうこと聞かないよ!」

 

私はこの言葉を聞いて、すぐに、こっそり警察に電話した

そして、寝室の奥に隠れたまま息をひそめていると

その男女は寝室に入って来た

すると、玄関のほうから

 

「ばあちゃん、ごめん!逃げて!」

 

ショウの声が聞こえた

男が

 

「くそ!ババァ、いねえじゃねえか!

あ、ショウのやつ、来やがった!」

 

ベッドを見て、ショウの声を聞くと踵を返した

 

「あんた!心臓は刺さないでよ!」

 

私は飛び出して、何とかショウを助けなきゃ

ひどい母親だ!

パトカーのサイレンの音が聞こえてきた

ホッとすると同時にものすごい叫び声!!!