魔女

次の日から毎日のように瑞樹ちゃんは遊びに来た

くうちゃんは大喜びだ

バイトであるし食費も貰っている

私はおやつを上げたり、食事をとらせたりしながら

お昼になっても迎えに来ない正野さんにあきれたが

くうちゃんに食べさせて、瑞樹ちゃんに食べさせないわけにはいかない

お昼になってご飯に帰るように言ってみる

 

「瑞樹ちゃん、お昼ご飯の時間だから

一度、お部屋に帰ろうか?」

 

瑞樹ちゃんはキョトンとしたように

 

「お昼ご飯?」

 

そう言って、私に言われるままに部屋を出て行った

くうちゃんと私でご飯を食べていると

瑞樹ちゃんが戻ってきた

 

「お部屋に入れないのピンポン鳴らしても、ドアは開かないから

ママ、いないんだと思う」

 

私は仕方なく、ご飯とふりかけだけのお昼ご飯を

瑞樹ちゃんにも用意した

ご飯とふりかけというのはいつもの私のお昼ご飯だ

食費はもらっているが、一か月、五千円だったから

このくらいでいいだろう

夜はカレーにしたり、オムライス、と私の少ないレパートリーで

頑張ってみたりしていた

それでも、ご飯に振りかけだけっていうのは

少し気が引けるものだった

ちょっと、質素すぎるかしら